Camecon Magazine

撮影テクニック 2022.10.29

沼へようこそ!カメラ女子におすすめするエモいオールドレンズの世界

フィルムカメラ時代の独特な描写が人気のオールドレンズ。 実はあなたの持っているカメラでも簡単に使えるって知ってましたか? 今回はオールドレンズが愛される理由や、実際の選び方を分かりやすく解説します。 エモい撮れ高を見たら、沼にハマる人続出かも!?

オールドレンズは、その多くがフィルムカメラ時代に使われたレンズ。

古いものは50年以上前の物もあります。

なぜ未だに人気なのでしょうか?

オールドレンズが気になっている人。

なかなか一歩踏み出せない人。

今回はそんなあなたにオールドレンズの魅力と、選び方についてご紹介します。

一度使うと魅力にハマるオールドレンズの世界へようこそ!

オールドレンズの特徴

デジタルカメラが主流の今でも、人気が衰えないオールドレンズ。

まずはオールドレンズの特徴から、人気の秘密を探りましょう。

オールドレンズならではの味のある描写

「味のある」「レトロな」「独特の」と表現されることの多い描写。

彩度やコントラストが低く、ふわりと柔らかい印象です。


性能に対してコスパが良い

特にボケ感の美しい単焦点レンズがお手頃価格。

ポートレートやスナップ撮影、物撮りなどにおすすめです。

フレア、ゴーストが出やすい

デメリットでもあるフレアとゴースト。

強い光の影響で、写真の一部が白っぽくなったり、光の輪ができる現象です。

ただ、オールドレンズではこれも「らしさ」とされる特徴です。


中古のみで希少価値がある

現在手に入るオールドレンズはほぼ中古品。

その中には「神レンズ」と呼ばれプレミア価格のつくレンズもあります。

レンズとの一期一会が楽しめるのもオールドレンズの醍醐味です。

オールドレンズの注意点

魅力いっぱいのオールドレンズですが、今のレンズとは違う注意点があります。

AF(オートフォーカス)機能なし

フォーカスの速さや動くものへの対応は新しいレンズには叶いません。

AFに慣れている人には最初は使いづらいと感じることも。

ほぼ中古で状態がまちまち

オールドレンズは基本はフィルムカメラ時代のレンズなので、購入する場合は中古がメインとなります。

新品ほどレンズの状態が完璧でないこともあるので、選ぶ際には注意が必要です。

中古レンズの購入の際のチェックポイントはこちらの記事でもまとめています

コスパ重視なら中古カメラもあり!?選び方&おすすめショップ三選〜キタムラ・三宝・トップ〜

動く被写体には弱い

手でピントを合わせるため、動く被写体は特にピントが合いづらくなります。

ただ、ピントが合っていないところもエモさになるのがオールドレンズの魅力!

ピントが合っている写真も合っていない写真も楽しんでしまうのもおすすめですよ。

ズームレンズより単焦点レンズ中心

また、ズームレンズは画質が粗めで写りも個性的という理由から、オールドレンズ市場のほとんどが単焦点レンズです。

被写体との距離はだいぶ制限されることは覚えておきましょう。

私のカメラでも使える?オールドレンズの選び方

「こんなエモい写真を撮りたい!」

「オールドレンズぜひ使ってみたい!」

そんなあなたへ、オールドレンズの選び方をまとめました。

オールドレンズの必需品

まず大前提として「マウントアダプター」が必要です。

(マウント=カメラ、レンズ装着部の規格のこと)

「Aマウントのレンズを、Bマウントのカメラで使いたい」

こんな時は、レンズとカメラの間に「AをBに接続できる部品」を取り付けます。

これがマウントアダプターです。

※マウントが一致する場合は不要です。


では、それをふまえてオールドレンズを選ぶ時の注意点です。

オールドレンズを選ぶ時の注意点

  • 自分のカメラマウントを確認
  • レンズ・カメラに合わせたマウントアダプターを準備
  • レンズの状態チェック
    • レンズのカビ、くもり
    • 本体の傷、汚れ
    • ピントリングの動作
    • ピントの合い方


1にマウント、2に状態チェックが大切です。

ポイントは信頼できるお店で購入すること。

実際に動作チェックもできるといいですね。

初心者カメラ女子におすすめレンズ

最後に、デビューにおすすめのオールドレンズを3つピックアップしました。

カメラ機種との相性も合わせてご紹介します。

ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4

ZUIKO(ずいこー)はカメラメーカーOLYMPUSが作った国産レンズ。

小型軽量で明るい単焦点はカメラ女子におすすめです。


マウントは「OMマウント」。

OLYMPUSの人気ミラーレスカメラ、OM-DシリーズやPENシリーズは「マイクロフォーサーズマウント」なので、マウントアダプターが必要です。

OLYMPUS推しさんは、このアダプターが1つあると、他のZUIKOレンズも使えて便利です。

Helios 44-2 58mm F2

Helios(ヘリオス)は旧ソ連で作られた、オールドレンズの代表とも言われるレンズです。

特にこの単焦点レンズは「ぐるぐるボケ」という独特のボケが特徴。

背景がぐるぐる渦を描くようにボケることから名付けられました。


マウントは「M42マウント」で、多くのレンズに使われています。

M42マウント用のアダプターが1つあれば、レンズの選択肢が広がります。

レンズもアダプターも安価なので、入門用としてもおすすめです。

NIKKOR 35mm f2.8

最後は、国産メーカーNIKONのNIKKOR(にっこーる)です。

35mmの広角単焦点レンズで、最短撮影距離30cmが特徴。


「ニコンFマウント」は、NIKONの一眼レフならアダプターなしで使えるメリットがあります。

また、広角レンズの性能を生かすならフルサイズセンサのカメラ!

ミラーレスならSONYのαシリーズ、各メーカーのフルサイズ一眼レフがおすすめです。

オールドレンズを通して見る世界

オールドレンズは、今までのレンズの概念が変わるレンズです。

最初の選び方に少し戸惑うかもしれませんが「マウントの種類・レンズの状態」に注意すればOK!

いつも撮っていた風景も、オールドレンズを通してみると違って見えるかもしれません。

中古だからこそ個性的なレンズばかりです。

あなたもオールドレンズ沼へはまってみませんか?

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