Camecon Magazine

撮影テクニック 2023.02.01

旬のフルーツを写真で美味しく切り取る!構図・設定など撮影テクを解説

季節ごとに店頭に並ぶ、色とりどりのフルーツ。 そのままでも美味しいし、お菓子作りなんかにも最適です。 今回は季節ごとのフルーツを被写体に、構図の作り方や撮影の設定を解説します。 カメラ初心者さんでも、旬のフルーツを魅力的に撮れるようになりますよ。

押さえておきたいフルーツ撮影の心得

まず、被写体としてフルーツを扱う時の心得を知っておきましょう!

・みずみずしさを表現する

・色の表現にこだわる

・切り口、盛り付けを工夫する

・単焦点・マクロレンズおすすめ

撮影の基本は小物・雑貨や料理など、物撮りと似ています。

でもフルーツだからこそ、押さえておきたい点もあります。

詳しい撮影テクニックは旬のフルーツを紹介しながら解説しますね。

旬のフルーツ撮影ポイント

春のフルーツ

まずは春が旬のフルーツたちはこちら。

・苺

・マンゴー

・びわ

・さくらんぼ

・メロン

厳しい冬が終わり、色とりどりのフルーツが旬を迎えます。

老若男女、みんなが好きなフルーツが多いですね。


元のチーズケーキをさくらんぼでデコレーションした作品。

一から作らなくても、こうやってフルーツでデコるだけで一気に華やかになりますね。

真っ赤でツヤツヤのさくらんぼ。

左側からの光が当たって、ハイライトが入るので余計にツヤ感が増しています。

そして同じ赤でそろえたティーセットが可愛いですね!

横に並べると、主役のさくらんぼが引き立たないので、ティーセットは奥に配置してボカす。

奥行きも出る構図がポイントですね。


次もみんなが大好きな苺です。


英字新聞やペーパーは撮影小物として万能。

色がうるさくないので背景にしても邪魔しないし、お洒落見え効果バツグンです。

そしてさくらんぼの写真と違い、こちらは苺にグリーンを合わせています。

赤と緑は補色の関係にありお互いを引き立てる色です。

同系色カラーもいいけど、補色の組み合わせもおすすめです。

補色については「色相環」を調べてみてくださいね。


春のフルーツは鮮やかな暖色系が多いので、色の表現に注意したいところ。

ホワイトバランス、色温度の設定で赤みをプラスするとより美味しそうに見えます。

逆の青みは使い所が難しいので注意です。

夏のフルーツ

夏が旬のフルーツたちはこちら。

・桃

・スイカ

・ブルーベリー

・マスカット

暑い夏を吹き飛ばす、清涼感のあるフルーツばかりですね。

桃は甘い香りとジューシーな果肉が魅力的。


夏だからこそ、水に浸けてみるのも面白いアイデアです。

甘くてよく冷えた桃がイメージできますよね。

みずみずしさやジューシー感を出すのに、水はおすすめアイテムなんです。

表面に水滴を作ったり、霧吹きなどで果汁感を増したり。

ちょっとした一手間で写真は変わります。


次は夏のフルーツの代名詞、スイカです。


こちらは大胆にスイカ側をサブにした構図。

酔夏という名前もお洒落なスイカのお酒が主役です。

単焦点レンズを使うと、ボケやすいので主役の強調に役立ちます。


構図はあれもこれもと欲張るのはNG。

特に初心者さんは、主役を決めたらそれ以外はシンプルに削ぎ落とすのがおすすめ。

飾り付けしすぎると主役がぼやけてしまいます。

秋のフルーツ

実りの秋。

そんな秋を代表するフルーツはこちら。

・ぶどう

・栗

・いちじく

・梨

意外ですが、栗も果物の仲間なんだそうです。

1つ目の作品はぶどうを使ったもの。


ミニシュークリームとぶどうのシュータワー。

しかも巨峰とマスカットでしょうか?

二色のぶどうでとってもお洒落な作品です。

メインがにぎやかなので背景をシンプルにしているのがポイント。

また、ぶどうは暖色系ではないので、全体の赤みを押さえることで大人っぽい雰囲気が出ていますね。


次は洋梨ラ・フランスの写真です。


フルーツは果実部分と外見のギャップがあることが多いです。

カットしたものだけではインパクト不足の時は、フルーツ本体を添えてみるといいですね。


今回は秋のフルーツなので、赤いチェックの布や紅茶で温かみのある印象に仕上がっています。

これが青いチェックだと違和感ですよね。

季節感を出したい時は、使う小物のカラー、雰囲気を統一するのが大切です。

冬のフルーツ

最後は冬の代表的なフルーツです。

・柚子

・みかん

・いよかん

・デコポン

柑橘系の多い冬のフルーツ。

最初はその柑橘系の王道みかんです。


みかん丸ごと、輪切り、フレッシュジュースと、見ていて楽しい作品です。

たくさんの被写体があると、並べる時に迷いがち。

そんな時は三角を作るように配置すると安定感が出るのでおすすめです。

また、被写体すべてを収めないことで、良いリズム感が生まれています。

主役以外は大胆にカットするくらいでOKですよ。

断面の果肉や、ジュースのフレッシュさなど、質感を表現したい時はマクロレンズがおすすめ。

かなり近づいて撮れるので、違った視点の撮影が楽しめます。


次の写真はぽんかんが主役。


床の質感、ぽんかんの入ったカゴ、差し込む光。

どの要素も暖かさや懐かしさを感じるから、見ていてほっこりする印象ですね。

カゴやバスケットはフルーツ撮影で使いやすいアイテムです。

また主役の上に空間を空けることで広がりが生まれます。

ぽんかんにだけドアップではこの雰囲気は生まれませんよね。

構図を決める時は余白も大切にしましょう。

旬のフルーツを写真で美味しく残そう

春夏秋冬、それぞれの旬のフルーツを作例とともに紹介しました。

今では旬の季節以外でもフルーツを買えますが、旬のフルーツは栄養価も高く体に良いそうですよ。

今回の内容を参考に、旬のフルーツを季節感たっぷりに撮ってみてくださいね。

フルーツは過去のカメコンのコンテストにも多数扱われているテーマ。

フルーツのある風景(2022.12.10〜 2023.01.09開催)

にんにく料理VSフルーツ料理 (2022.10.23〜11.22開催)

これぞ私の推しフルーツ!コンテスト(2022.10.22〜11.21開催)

上手く撮れたらカメコンへのご応募もお待ちしています!


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