Camecon Magazine

撮影テクニック 2023.08.25

カメラを始めるなら知っておきたいカメラ用語25選!ピント・露出編

これからカメラを始める人&始めたばかりの人に向けて、絶対に覚えておきたいカメラ用語をわかりやすく解説しています。今回はピントと露出に関する用語を25個ご紹介します!

カメラ初心者がつまずきやすいカメラ用語。その中で今回は「ピントと露出」に関連するものを紹介していきます。

まとめて覚えると分かりやすいので、きっと写真上達への近道になるはず。

カメラ用語を理解して、写真撮影でどんどんアウトプットしていきましょう!

ピントに関するカメラ用語10選!知っておきたい基礎ワードをまるっと紹介  

はじめに、カメラのピントに関する用語を10個紹介します。

ピントの合わせ方に迷う人も多いので、まとめて覚えておいて損はないはずです!

1.ピント・フォーカス

ピントとは、焦点のことをいいます。カメラのピントがあっていると写したい被写体の輪郭がスッキリ見えます。

フォーカスとはピントを合わせる動作を指します。

2.ボケ

ボケは、被写体の前景や背景をぼかすことで、被写体を印象的に見せることができる特徴があります。

写真中のボケの大きさを調整するには、「撮影距離」、「背景との距離」、「焦点距離」、「絞り(F値)」の4つが大切になってきます。

3..ピンボケ

ピンボケとは、撮影する被写体にピントが合わず、他のものにピントが合ってしまうことを指します。ピンボケ写真は、被写体フォーカスが合っていない状態に加えてカメラぶれや被写体ぶれと同時に発生することが多いです。

4.被写界深度

被写界深度は、ピントが合っているように見える範囲のことです。

理解しておきたいことは、ピントが合うのは点でなく、面で合うということ。被写界深度は、ピント面の奥行きの幅のことを指します。

ピントの合う範囲が広いと被写界深度が深い、反対に範囲が狭いと被写界深度が浅いと表します。被写界深度の差は、写真の雰囲気を大きく変えます。

5..最短撮影距離

最短撮影距離は、被写体にピントを合わせることのできる最短の撮影距離のことをいいます。最短撮影距離よりもカメラが近づくと、ピントが合わなくなります。

カメラのレンズの先端にこの最短撮影距離の数値が記載されています。

例えば、macro 0.15m/0.49ftと書いてあれば、0.15メートルつまり15cmまで寄って撮影可能ということです。近寄って撮影することを接写と言います。

>>「誰でも簡単!機材別・接写撮影のコツまとめ〜スマホ・コンデジ・一眼レフ〜」

6.最大撮影倍率

最大撮影倍率とは、最短撮影距離でカメラを構えた時に、1番大きく写る時の撮影倍率のことを指します。ピントが合う限界まで撮影した時、写真に写る被写体のサイズと被写体の実物のサイズの比率を表しています。

最大撮影倍率=カメラに映った被写体のサイズ÷実際の被写体のサイズ

最大撮影倍率が低いと、最短距離の兼ね合いで被写体に近寄ることができず、被写体の細部が写し撮れない可能性があるので気をつけてください。

7.AF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)

AF(オートフォーカス)は、カメラのシャッターボタンを半押しすることで、被写体に自動的にピントを合わせてくれる撮影機能のことをいいます。

MF(マニュアルフォーカス)は、手動でピントリングを調節して自分でピントを合わせる撮影機能です。ピント合わせが上手くいかない淡い空や壁・花などのマクロ撮影でフォーカスする時に活躍します。

8.フォーカスモード

フォーカスモードは、シャッターボタンを半押ししている間に、そのままピントの位置を固定するか、もしくはピント合わせを続けるかを選ぶ機能のことを指します。

AF(オートフォーカス)で被写体にどのようにピントを合わせるのか決めるモードのことです。

※ソニーのカメラのフォーカスモード例

  • AF-S 一度だけ被写体にピントを合わせるモード
  • AF-C 動く被写体にピントを何度も合わせられるモード

9.フォーカスエリア

フォーカスエリアとは、ピントを合わせる位置やその位置の設定のことをいいます。ピントを画面の中の特定の一部に合わせるか、もしくは画面の中のいずれかどこかに合わせるかを細かく指定することで、さまざまな表現ができます。

10.無限遠

無限遠とは、最も遠くのものにピントを合わせている状態のことをいいます。それ以上ピント調節をしなくても、最も遠方にある被写体でもピントが合うようになる距離のことを指しますが、その数値はメーカーによって変わってきます。

とはいえ無限遠にしていても、どこにもピントが合わない時もあるので、拡大してピントが合っているか確認するのをおすすめします。

マニュアルモードでフォーカスする時に注意してみてくださいね。

露出に関するカメラ用語15選!露出の基礎がわかれば、カメラぐんと楽しくなる

 

カメラを始めると、「露出」について知っておくことがとても大切です。

そもそも露出とは?という疑問から、露出に関連するカメラ用語まで紹介していきます。

露出を理解することで、写真の印象も180度変わりますよ。

1. 露出

露出とは、被写体の明るさに合わせてカメラに届く光量を調節することをいいます。シャッタースピードと絞りを組み合わせたものを露出値(F値)といいます。

露出は、「絞り」、「シャッタースピード」、「ISO感度」の3つのバランスで決まります。

2.シャッター

シャッターは、露光時間を調節する開閉装置のことを指します。

  • シャッターが開いている時→多くの光を取り込む
  • シャッターが閉じている時→完全に光を遮断して、露出は0

3.シャッタースピード

シャッタースピードとは、レンズに入ってきた光がシャッターを通って、イメージセンサーに当たり、露光してシャッターが閉じるまでのスピードのことです。

  • シャッタースピードが速い(シャッターが空いている時間が短い)→暗い写真
  • シャッタースピードが遅い(シャッターが空いている時間が長い)→明るい写真

カメラによって、シャッタースピードの限度は違うので注意してくださいね。

>>シャッタースピードとNDフィルターを使った印象的な写真についてもっと知りたい方はこちら

4.手ぶれ

手ぶれとは、撮影時にカメラ本体が動いたことで、ぼやけて写ってしまう状態のことをいいます。

5.被写体ぶれ

被写体ぶれとは、撮影時に被写体が動いたことが原因で、ぼやけて写ってしまう状態のことを表します。

6.ISO感度

ISO感度とは、レンズで通った光をイメージセンサーに当てた光の量を数値化したものです。ISO感度の値が高くなるほど、露出は上がります。

そして、ISO感度とシャッタースピードの組み合わせを変えることで、夜の撮影などの手ぶれを防いだり、動きの速い被写体を綺麗に撮ることができます。

7.絞り

絞りとは、レンズを通る光の量を調節する機構です。

絞りを開けると、光の量は大きくなり、シャッタースピードは早くなります。被写界深度は浅くなるため、ピントの合う範囲は狭くなります。

反対に、絞りを閉めると光の量は少なくなるため、シャッタースピードは遅くなり、被写界深度は深くなります。そのため、ピントの合う範囲は広くなります。

8.F値(絞り値)と開放のF値

F値は、絞りの調節により、カメラに取り込む光の量を数値化したものです。F値を1つ隣に変えると、カメラに入る光の量が2倍または半分になります。絞りを開けて、F値を小さくすると、ボケが大きくなり柔らかい写真が撮れます。

反対に、絞りを閉じてF値を大きくしてボケを小さくした写真はスッキリした印象になります。

開放のF値とは、レンズの絞りを全開に開いた時のF値のことを指します。つまり、レンズが最大限の光を取り込める状態のF値で、そのレンズが1番小さくできる絞り値ということです。

9.撮影モード

撮影モードは、F値とシャッタースピードの決め方を変えるものです。つまり露出の決め方を変える方法ですね。

一般的にカメラに内蔵している「撮影モード」は以下の4つです。

P:プログラムオート

A/Av:絞り優先モード

S/Tv:シャッター優先モード

M:マニュアル

10.F値優先モード(A/Av)

F値優先モードは「絞り優先オート・A/Avモード」ともいわれます。絞り(F値)を撮影者が決めることができる撮影モードのことです。

絞り値を変えることで、ぼけの表現が多様化します。また、カメラに取り込む光が変化するので、写真の明るさ(露出)も変わってきます。

11.シャッタースピード優先モード(S/Tv)

「シャッタースピード優先モード」は、シャッター速度を撮影者が設定できるモードです。S/Tvモードともいわれます。

撮影者がシャッター速度だけ決めてしまえば、絞りはカメラが自動的に決めて適切な露出にしてくれます。

12.標準露出

標準露出とは、カメラが自動露出を使って自然な明るさに調節してくれる機能のことをいいます。

つまり、環境の明るさに近づくようにカメラが決める露出のことを標準露出と表現します。

13.適正露出

適正露出とは、カメラの自動露出機能を使って、暗い被写体も明るい被写体も適正な明るさの写真に撮影することを指します。

標準露出と何が違うの?と感じる方の多くは、「適正露出を決めるのは撮影者の感性」と覚えておきましょう。

14.露出補正

露出補正とは、ワンタッチで標準露出を適正露出に調整することをいいます。カメラの上部の露出補正のダイヤルや、ダイヤルがない場合はモニター内で調整できます。

  • プラスの数値にする→露出が上がる
  • マイナスの数値にする→露出が下がる

15.露出アンダー&露出オーバー

露出アンダーとは、写真全体が暗いと感じたり、影などの細かい描写が綺麗に見えない状態のことをいいます。露出アンダーの対策は、プラス補正をすることで改善されます。

露出オーバーとは、写真の明るい部分が白飛びしていたり、写真全体の色味が薄くなることをいいます。露出オーバーは、マイナス補正をすることで、被写体の質感や色に深みを与えることができます。

まとめ

今回の記事ではカメラ撮影の際に、重要になるピントと露出に関する用語をまとめて説明していきました。今まで「難しそう…。」と感じていたカメラ用語も、関連付けると自然に覚えることができます。

カメラ用語に抵抗が無くなったら、カメラ仲間との写真トークも楽しくなるはず。

そして、あなたの撮影スキルもどんどん上がっていくでしょう!

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