Camecon Magazine

グッズ 2023.11.03

カメラにファインダーって必要? 活用シーンやお手入れまで詳しく解説

この記事ではカメラのファインダーの定義や液晶モニターとの使い分け、選ぶ時のポイントを解説しています。ファインダー付きカメラの購入を検討している人におすすめです。お手入れ方法も説明しているため、購入した後も安心ですよ。

 カメラで撮影するとき、液晶画面を見ている人は多いかもしれません。しかしファインダーを覗きながら撮影するスタイルもおすすめです。この記事では、ファインダーの定義やメリットなどについて詳しく説明しています。またお手入れ方法なども解説しているため、初めてファインダー付きカメラを買う人にも参考にしてください。

カメラのファインダーってなに?

まずはカメラのファインダーの定義や種類について説明します。

撮影時に覗く窓のこと

ファインダーとは主にカメラの上部についている機材で、撮影時に目で覗く窓のことです。ファインダーを覗くことで、どのような写真になるのかをリアルタイムに確認できます。ファインダーのない機種も多くあり、必須ではないですがあると便利です。カメラのファインダーには、光学式ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)の2種類があります。

光学式ファインダー(OVF)

光学式ファインダーは、レンズを通ってきた光をそのままファインダーに映し出す方式です。そのため、写っている被写体とファインダーで見える被写体が完全に一致します。また、明るい場所でも見やすく、バッテリーを必要としないのがメリットです。一般的な一眼レフカメラには、この光学式ファインダーがついています。

>>ファインダーが特徴的なカメラについてもっと知りたい方はこちら

電子ビューファインダー(EVF)

電子ビューファインダーは、カメラのセンサーで捉えた画像をファインダーに表示する方式です。液晶モニターに映る画像が、ファインダーの中で見えるようなイメージ。露出やホワイトバランスなどの設定をファインダーで確認できるのがメリットです。暗い場所でも見やすく、撮影した画像をすぐに確認できます。主にミラーレス一眼レフカメラに装着されている比較的最新の技術です。

カメラのファインダーと液晶モニターの使い分け

カメラのファインダーと液晶モニターは、それぞれにメリットがあります。お互いの利点を活かしながら、臨機応変に対応していくことが大切です。

ファインダーの利点

ファインダーは写っている被写体をリアルタイムに目視できることがメリット。被写体の臨場感を見ながら撮影できます。またファインダーを覗いて撮影する体勢は脇をしっかり締めるため、安定感が抜群。シャッタースピードが稼げない場合でも、手ブレを最小限にできますよ。

ちなみにファインダーを覗いていると写真以外が目に入らず、撮影に集中できる効果も。撮影自体をより楽しめるようになります。

液晶モニターの利点

液晶モニターは露出やホワイトバランスなどの設定を見ながら撮影できることが大きなメリット。撮影される写真をイメージしやすいですね。また、被写体の一部を拡大・縮小できる、暗い場所でも見やすいなどの利点も。シビアなピント調整や星空の撮影などで効果を発揮します。

>>「【冬の雪景色】カメコンのカメラ女子向けおしゃれ写真紹介」

ファインダーが得意なシーン

ファインダーが得意なシーンの一つが、動きのある被写体を撮影する場合です。視線と一体化しながら撮影できるため、被写体を追いかけながら撮影するのに適しています。また、液晶モニターは明るい場所で光が反射して見にくくなることがありますが、ファインダーであればそのような心配はいりません。

カメラのファインダーを選ぶポイント

ファインダーを選ぶ時に、いくつかのポイントがあります。カメラの専門用語も関連するため、合わせて知っておくと良いでしょう。

>>その他のカメラ用語についてもっと知りたい方はこちら

視野率

視野率とは、実際にフィルムやセンサーに写る範囲のうち、ファインダーで見れる範囲の割合のことです。視野率が高いほど、実際に撮影される写真とファインダーで見える範囲が近づいていきます。

例えば、視野率95%であればファインダーで見える範囲の周囲5%分までが実際の写真の範囲です。構図をしっかり決めて撮影したのに実際には写り込みが…ということも。一方で視野率の高いモデルは、カメラ本体が大型化しやすくなります。

ファインダー倍率

ファインダー倍率とは、被写体を肉眼で見た時の大きさに対してファインダーで覗いた時の差を表します。倍率が大きいほど被写体が大きく見えるため、正確なピント確認などがメリットです。ちなみにファインダー倍率は50mmレンズを装着した状態での倍率で測定されます。

明るさ

ファインダーを覗いたときの被写体の明るさには、カメラ本体の性能も関わってきます。特に光学式ファインダーではレンズから入ってきた光がファインダーに届きますが、その光の量はカメラによっても違います。明るいファインダーのほうが被写体を細部まで確認しやすいため、おすすめです。

カメラファインダーの調整・お手入れ方法

ファインダー付きのカメラを入手したとき、調整やお手入れはどのようにすれば良いのでしょうか。詳しくみていきましょう。

>>「カメラの調子が悪い!修理?自分でできる対処法とプロに任せる見極め」

視度調整

視度調整とは、撮影者の視力に合わせてファインダーの見え方を変える調整のこと。カメラを購入したらすぐに調整しておきたいポイントです。調整がうまくできていないと、ピントが合っているのにファインダーではボヤけて見えることになります。一般的には、ファインダーの近くにある小さなダイヤルを回して調整します。

使っている内に変わっていることもあるため、定期的にチェックしておくといいですよ。

ごみの清掃

ファインダーにゴミが付着すると、撮影の邪魔になってしまうことがあります。撮影した写真に影響はありませんが、定期的な清掃がおすすめです。

清掃のやり方には次のような方法があります。

  • ブロアを吹いてゴミを飛ばす
  • ブラシを使ってゴミを払う
  • 柔らかい布でファインダーを拭く

どうしてもゴミが取れない場合には、カメラ専門店に修理に出すことも検討してみましょう。

ファインダーの交換

カメラをハードに使ったり、保存環境が悪かったりするとファインダーの破損やカビがつくことがあります。このような場合、ファインダーを交換することがおすすめです。

カメラ機材に慣れた人であれば、新品のファインダーに自力で交換することもできます。しかし素人はあまり触らないほうが良いです。カメラ専門店を訪れて、修理の相談をしてみましょう。相談する前には保証書なども準備しておくと、スムースに手続きができますよ。

まとめ

この記事ではカメラのファインダーの定義や種類、液晶モニターとの違いについて解説しました。被写体をリアルタイムで確認できるファインダーは、特に動きのある被写体の撮影に向いています。写真以外が目に入らなくなるため、撮影に没頭できることもメリットです。また、ファインダーを選ぶときには、視野率や倍率、明るさなどに注目しましょう。

ファインダー付きカメラを購入した時は、定期的な視度調整やゴミ清掃でメンテナンスしておくと、カメラを長く楽しむことができますよ。

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